4億円強盗の車は暴力団関係者名義 都内で現金輸送狙った襲撃相次ぐ

2026/01/30 20:16 

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 東京都内で29日夜~30日未明、多額の現金を詰めたスーツケースを運んでいたグループが何者かに襲われる事件が相次いだ。いずれも両替を仕事にするグループで、香港に現金を運ぶ途中に催涙スプレーで襲撃されたとみられる。このうち台東区東上野で現金4億円が奪われた強盗事件では、逃走に暴力団関係者名義の車が使われており、警視庁暴力団対策課が二つの事件の関連と逃げた人物の行方を調べている。

 警視庁や捜査関係者によると、台東区東上野1の路上では29日午後9時半ごろ、日本人と中国人のグループがスーツケース3個を奪われた。中には現金4億2000万円が入っていたという。

 事件時、周囲には現金の運搬役ら7人がおり、うち1人は「貴金属店から預かった日本円を羽田空港から香港に運び、香港ドルに両替する仕事をしている」と説明。運搬するタイミングを狙われたとみられる。

 襲撃したのは男性3人組とみられ、近くで軽乗用車が見つかった。途中で通行人の男性に軽傷を負わせるひき逃げ事故を起こし、別の人物が運転する暴力団関係者名義の車に乗り換えたとみられる。

 また、30日午前0時10分ごろには、羽田空港(大田区)第3ターミナルの駐車場で、日本人の4人グループが車で紙袋とリュックに入れた現金1億9000万円をスーツケースに詰め替える作業中、車から降りた50代男性が襲われた。横付けしてきた車から催涙スプレーを噴射されたという。

 4人は「両替の仕事をしており、香港に行くところだった。ゴールド(金)の売買で得た現金が奪われそうになった」と話している。

 襲ったのは4人組とみられるが、何も奪わずそのまま逃走した。いずれも20~30代くらいで、白い乗用車に乗っていた。

 被害側の4人のうち2人はそのまま香港行きの便で出国した。香港メディアによると、香港では30日午前、日本人の男性2人が2人組に現金5800万円を奪われる事件があった。警察が容疑者を逮捕したとの報道もある。警視庁は、日本から出国した男性が香港で襲われた可能性について調べる。

 海外に現金100万円超を持ち出す場合、税関に申告する必要があるが、金額に上限はない。【長屋美乃里、菅健吾、朝比奈由佳】

毎日新聞

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