安倍晋三元首相銃撃 山上被告側が控訴 無期懲役判決に不服

2026/02/04 09:43 

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 安倍晋三元首相(当時67歳)が2022年7月、奈良市で参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件で、殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)側は4日、求刑通り無期懲役とした奈良地裁判決を不服として控訴した。事件の審理は大阪高裁に移ることになった。

 1月21日の裁判員裁判判決は、被告の母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信したことをきっかけとする宗教被害が事件の遠因にあったとし、被告の生い立ちは不遇で、犯行に至るまでの間、被告が社会的に孤独な状況にあったと認めた。

 しかし、被告が教団に対する激しい怒りを抱いたとしても、殺人行為によって他者の生命を奪うことを決意し、実行する意思決定に至ったことは「大きな飛躍があると言わざるを得ない」と判断。犯行態様の悪質性や危険性の高さは、他の事件と比べても著しいとして無期懲役を言い渡していた。

 被告は殺人罪のほか、銃刀法違反(発射、加重所持)▽武器等製造法違反▽火薬類取締法違反▽建造物損壊罪――にも問われていた。

 判決は、弁護側が無罪を主張していた発射罪についても違反が成立していると認めた。

 控訴審で弁護側は、量刑不当や発射罪の無罪、事実誤認を主張するとみられる。

 判決によると、被告は22年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、手製銃を発砲し、演説中だった安倍氏を失血死させた。【田辺泰裕】

毎日新聞

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