長生炭鉱の7回目調査始まる 初日収容なし 6日から海外ダイバーも

2026/02/03 19:53 

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 第二次大戦中の落盤・水没事故で朝鮮半島出身者を含む183人が死亡した山口県宇部市の長生(ちょうせい)炭鉱で3日、市民団体「長生炭鉱の水非常(みずひじょう)を歴史に刻む会」による7回目の潜水調査が始まった。水の濁りと機材故障で人骨は見つけられなかったが、6日からは海外ダイバー6人が加わって11日まで大がかりな遺骨収容に臨む。

 3日は1942年2月3日の事故から84年の節目の日。午前10時半ごろ、刻む会の潜水調査を担う水中探検家、伊左治佳孝さん(37)が海面に突き出た排気・排水用の円筒「ピーヤ」から旧坑道に入った。

 ところが濁りで内部は10センチほど先しか見えず、機材も故障。ピーヤから約130メートル先で潜水を中止した。2025年8月の潜水時に人骨を収容し、他の骨も残っているとみられるポイントに行けなかった。

 海外ダイバーに現場の状況を説明するため予定した映像の撮影もできなかった。伊左治さんは「一番いい結果になるよう検討したい」と話し、海外ダイバーと協議するという。

 刻む会の井上洋子代表は「潜水調査は簡単ではない。世界中から集まったダイバーが加わってくれるので遺骨に巡り合えることを期待したい」と前を向いた。【綿貫洋】

毎日新聞

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