麻生氏ら閣僚級も…北海道での応援弁士、自民と中道に戦略の違い
8日投開票の衆院選で、各党の応援弁士が続々と北海道内入りしている。報道各社の情勢調査で接戦となっている自民党と中道改革連合は対照的な戦略を見せ、移動が困難な厳冬の選挙戦で新たな応援手段も定着しつつある。
自民は1月27日の公示直後から閣僚級の応援弁士が連日道内に入る。小林鷹之政調会長が2度来道したほか、31日には麻生太郎副総裁も函館に。1日までに閣僚と党幹部の少なくとも7人が入った。
前半の弁士の多さについて、道連幹部は札幌市で4日から開かれるさっぽろ雪まつりを理由に挙げる。観光客が集中して飛行機の予約が難しく、大雪で交通障害が起きる可能性もある中で弁士を頼みづらくなるという。
自民は2024年の前回選、選挙区で3勝と惨敗。「どうしても北海道をてこ入れしたいのだろう」(野党関係者)との見方もある。
一方、中道は後半戦に弁士を集中させ「ギアを上げる」方針だ。
前半は安住淳共同幹事長や公明党の竹谷とし子代表が来たものの、幹部の来道は自民の半分程度。立憲民主党道連関係者によると、前回大勝したこともあり序盤は道外の接戦区が優先されていた。
だが、報道各社などの情勢調査の結果が「予想よりも接戦」(道連関係者)だったことから、既に依頼していた野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表の来道を再調整。2日に斉藤氏が道内に入り、野田氏の来道も検討している。
◇オンライン参加も
36年ぶりの2月の衆院選で増えているのが弁士のオンライン参加だ。飛行機が欠航したり高速道路が封鎖されたりして弁士が演説会場にたどり着けないケースが相次ぎ、これまで自民の片山さつき財務相や枝野幸男元立憲代表がオンライン参加した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は来道予定を入れず、30日に道内候補の演説会にオンラインで参加して支援者に結束を訴えた。
昨夏の参院選では党幹部が連日北海道に入ったが、今回は古川元久代表代行が来ただけ。道連関係者は「冬場は日程が狂うため党本部は積雪地域を避けたがる」と打ち明ける。
オンラインの応援について札幌市内のある陣営関係者は「会って握手できないのは痛いが、仕方ない」と複雑な胸中を明かした。【片野裕之、後藤佳怜】
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