高知市で給水制限 28年ぶり 少雨で渇水深刻、時間断水の可能性も

2026/02/10 12:55 

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 高知市は12日から、市中心部で水圧を下げる給水制限を始める。少雨により、水源である仁淀川上流の大渡ダム(仁淀川町)の貯水率が0%、鏡川上流の鏡ダム(高知市)の貯水率が約32・5%(10日正午現在)にまで低下したため。今後も雨が降らなければ、時間断水を含めて給水制限が強化される可能性がある。

 市によると、給水制限は1998年以来28年ぶり。高知地方気象台によると、高知市では年明け以降、全く雨が降っておらず、渇水が深刻になっている。

 市の水源の9割は両ダムで、段階的に取水制限に取り組んできた。しかし、1月下旬に大渡ダムの貯水率がゼロになったため、特例として仁淀川からの緊急取水を始め、生活用水への影響を回避してきた。

 だが、今後もまとまった降雨がなければ、鏡ダムの貯水率も4月上旬には0%になるため、給水制限に踏み込まざるを得なくなった。具体的には12日から第1次給水制限として、浄水場からの水道水の圧力を通常より下げ、使用水量を減らす。高知市中心部の約6万3000世帯、約12万人が対象で、水圧低下に伴って4階建て低層マンションの4階や、高台に建つ建物では、水の勢いが弱くなったり、水が出にくくなったりする可能性があるという。

 特に水が出にくくなる可能性が高いとみられる5地域(愛宕山、北竹島町、六泉寺町、吸江、五台山、計約850世帯)には、24時間使える応急給水栓を設置する。利用するには容器を持参して自分で給水する必要がある。

 今後も少雨が続けば、2月下旬にはより水圧を下げる第2次給水制限に入る。その後の天候により、最悪の場合は時間を決めて断水を実施する可能性がある。田植えの時期が近づいていることもあり、農業への影響も懸念される。

 市は大口需要先に節水を要請する他、広く市民に節水を呼びかける。応急給水栓の場所などは市ホームページで公開する。【小林理】

毎日新聞

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