米、欧州側にNATO司令官ポスト移譲へ トランプ政権の意向反映

2026/02/10 11:15 

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 ロイター通信は9日、米軍が北大西洋条約機構(NATO)の二つの統合軍司令部の司令官ポストを欧州側に移譲する方向で調整していると報じた。欧州側にNATOでより大きな責任を果たすよう求めるトランプ米政権の意向を反映した動きの一環とみられている。

 NATOは三つの統合軍司令部が中心となって各管轄地域の軍事作戦を指揮している。移譲が検討されているのはイタリア・ナポリと米バージニア州ノーフォークの統合軍司令部の司令官ポスト。ナポリの司令部は地中海や黒海、ノーフォークは大西洋や北極圏をそれぞれ担当する。

 報道によると、NATO高官は「加盟国は新たな責任の分担に合意し、より大きな役割を果たすことになる」と説明しているという。オランダにある統合軍司令部の司令官はドイツ軍の将校が務め、欧州連合軍の最高司令官は米軍が担っている。

 米軍の準機関紙「星条旗新聞」によると、米国防総省のナンバー3のコルビー国防次官(政策担当)が12日、ブリュッセルでNATO国防相会議に出席し、米軍の欧州での将来的な計画について明らかにするという。米政権は1月に公表した国家防衛戦略(NDS)でNATO同盟国に欧州の防衛で主要な責任を担わせる方針を示している。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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