1週間前の定期メンテナンスで異常確認されず スカイツリー閉じ込め

2026/02/24 10:42 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 22日午後8時15分ごろ、東京都墨田区押上1の東京スカイツリーで、展望デッキ(地上350メートル)につながるエレベーターが緊急停止して乗客20人が閉じ込められる事故があり、約5時間半後の23日午前2時過ぎに全員が救助された。けが人はいなかった。

 警視庁やスカイツリーの広報担当などによると、緊急停止したのは、展望デッキとつながる東芝エレベータ製シャトルエレベーター4基のうち2基。1基は無人で、地上30メートル付近を降下中だったもう1基には女児2人を含む男女20人が乗っていた。

 消防などが救助にあたり、23日午前1時過ぎ、乗客がいるエレベーターと同じ高さに別のエレベーターを移動。2基の緊急用扉をステンレス製の板(長さ約120センチ、幅約40センチ)でつないで全員が乗り移り、地上5階の出入り口まで降下した。

 定員40人のエレベーター内には非常用の水や簡易トイレ、ブランケットが常備されていたが、外部との連絡用の非常連絡装置は動かなかった。約1週間前の定期メンテナンスでは異常は確認されなかったという。

 緊急停止の影響で、他のエレベーター2基も安全確認のために停止し、展望デッキに約1200人が一時取り残され、2時間半後までに全員がエレベーターで施設の外に出た。

 今回のエレベーターでは2017年3月にも「閉じ込め事案」が発生。上昇中に地上約300メートル付近で停止し、27人の乗客が閉じ込められた。約20分後に運転が再開されたが、原因は不明のままだった。

 スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーは「長時間にわたり、閉じ込めの状況が続いてしまったことで、ご心労をおかけしてしまい、心よりおわび申しあげます」とのコメントを出した。

 スカイツリーは総点検のため、23日に続き24日も終日臨時休業する。25日以降の営業についてはホームページ(HP)で知らせ、事前購入したチケットは払い戻しに応じるという。

 終日臨時休業となった23日、スカイツリーのチケットを予約していたという都内の40代女性は「家族で展望デッキに行こうと思って来た。今朝、臨時休業だと知って楽しみにしていたので残念」と肩を落とした。

 埼玉から訪れた田辺幸輝さん(73)は「怖いな、もし乗っていたら生きた心地がしなかっただろうなと思った。祝日だし観光客は残念だろう」と話した。【田中理知、洪玟香、安達恒太郎、安元久美子】

毎日新聞

社会

社会一覧>

写真ニュース