子供望まない未婚女性64%、初めて男性を上回る 仕事と両立に苦悩

2026/03/10 12:16 

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 「子供がほしくない」と考える若い女性は6割超――。ロート製薬が2018年から毎年実施している調査で、25年は子供を望まない女性が過去最多となった。キャリア形成の難しさが障壁となっており、個人の努力だけでは仕事との両立は難しいと考える女性たちの姿が浮かび上がった。

 18~29歳の未婚男女400人に「子供がほしいか」と尋ねたところ、「ほしい」と回答したのは全体の37・4%だった。「ほしくない」は62・6%。男女別では「ほしくない」の回答は男性が前年調査から0・8ポイント増の60・7%。女性は11・6ポイント増の64・7%で、女性の割合が男性を初めて上回った。

 未婚男女が出産や育児を不安視する理由として、子供を産み育てる「経済的負担が怖い・不安」と答えたのは、男性が63・2%、女性が71・7%。「キャリアに支障が出る」は、男性が51・2%、女性が61・4%と、いずれも女性のほうが高かった。

 一方、子供を望む既婚男女(25~44歳の800人)も、出産や育児を不安視する理由として「キャリアに支障が出る」との回答は男性で52・0%、女性は64・1%に上った。子育てのために「転職や異動も視野に入れている」という人も、男性で53・3%、女性で66・8%と多かった。

 既婚男女に妊活の相談相手について聞くと、最も多かったのは「(誰にも)相談していない」(男性43・8%、女性41・4%)、次いで「パートナー」(男性41・7%、女性38・2%)だった。「職場の上司・同僚」は男女とも約4%にとどまった。子育てとの両立のため、企業にとっては退職を急に告げられることも十分考えられる。

 「キャリアか子供か」の二者択一ではなく、どちらも諦めなくてよい道筋を探るのが急務と言える。【嶋田夕子】

毎日新聞

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