西成署、証拠紛失し14年間報告せず 09年女性医師死亡 大阪府警

2026/03/13 13:55 

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 大阪府警は12日、2009年に起きた女性医師(当時34歳)の死亡事案を巡り、西成署が証拠品3点を紛失していたと発表した。署は14年前に紛失を把握していたが、府警本部への報告や遺族に説明をしていなかったという。

 刑事総務課によると、09年11月に西成区の木津川で女性医師の遺体が見つかった。府警は事件と事故の両面で捜査を続けている。

 紛失が発覚したのは、メモ紙や名刺、ポリ袋の3点。女性の所持品として任意提出され、署で保管していた。

 12年に証拠品の点検で署員がメモ紙と名刺の紛失に気づいたが、本部への報告などをしていなかった。さらに16年にはポリ袋がなくなっていることも把握したが、この時も報告や引き継ぎがされなかったという。

 府警は紛失の原因を「特定できなかった」としている。関係者への調査から「証拠品は写真で撮影したデータが残っており、捜査への影響がないと考えて報告しなかったとみられる」と説明した。

 25年4月に遺族の依頼で証拠品を調べたところ、紛失が放置されていたことが判明。事実関係を調査し、今年3月10日に遺族に謝罪した。

 福山直樹・刑事総務課長は「証拠品の保管管理や幹部間の引き継ぎを徹底する」とコメントした。【斉藤朋恵】

毎日新聞

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