福岡・直方市はBRT支持 8割超がバス希望 経営難の平成筑豊鉄道

2026/03/13 17:49 

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 福岡県直方市は13日の市議会への報告会で、経営難に伴い今後のあり方を検討している第三セクター「平成筑豊鉄道」(福智町)について、専用道をバスが走行する「BRT(バス高速輸送システム)案」の支持を示した。

 報告会で市は、市民約2100人を対象に行ったアンケートで、上下分離案の支持が11・22%だったのに対し、BRT案は20・72%、路線バス案は60%と8割超がバス転換を希望していると報告。一般道も走行できる柔軟性やコスト面の優位性、将来的には自動運転に対応できるメリットがあるとしてBRT案支持を表明した。

 県が設置した法定協議会の試算では、直方市の今後30年間の赤字想定額は上下分離案74億6800万円、BRT案16億円、路線バス案14億2100万円。市は報告会で、路線バスが導入された場合、自治体に無償寄贈される線路部分の維持管理に経費がかかるため、「路線バスとBRTはコスト面でほとんど差がない」などと説明した。

 大塚進弘市長は「鉄道を残すべきだと思うが、自治体の財政力では対応できない」と説明。BRTは費用とサービスのバランスが良く自動運転の導入も見込めるとして、「我々にとっても、他の地域の人たちにも取りうる選択肢だ」と述べた。

 沿線9市町村の支持は、路線バス案が行橋市、小竹町、赤村、香春町、糸田町▽BRT案が田川市と直方市▽上下分離案が福智町とみやこ町――と判断が分かれた。【出来祥寿】

毎日新聞

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