三笠宮家の彬子さまが出版記念イベント 本好きの生活明かす

2026/03/31 15:37 

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 三笠宮家の彬子さまが26日、東京都内でエッセー集「飼い犬に腹を噛まれる」(PHP研究所)の出版記念イベントに臨まれた。「お風呂、移動中、寝る前で読む本が違います」と本好きの生活を明かし、「食」などにまつわる伝統文化への思いも語った。

 イベントは出版文化産業振興財団が主催。本のデザインを手がけた名久井直子さんとのトークショーとして開かれた。

 何事かと思う今回の著作のタイトルは彬子さまの体験談が元になっている。本には、日本美術史の研究者、文筆家、大学教員など多彩な活動を続ける彬子さまならではの日常がつづられている。

 多くの人との出会い、京都での暮らしの魅力や面白さが伝わる数々のエピソードの中には、米作りや食文化にまつわる話も多い。例えば、大きなまんじゅうの真ん中に穴をあけ、その穴から月を見る成人儀礼がかつて存在していたことを知った経緯などを紹介している。

 彬子さまはトークショーで「文化は生活に息づいてこそ文化。ただ保存するだけでは意味がないと思う」と話し、まんじゅう越しの月見を実際にやってみた経験を明かした。

 和菓子など食文化の話から、いかに餅が好きかという話題にも発展。彬子さまも名久井さんも餅つきをするという。話を弾ませ、書籍に使う紙へのこだわり、本屋の巡り方なども語り合った。

 彬子さまは「お風呂では持ち歩けない重めの本、移動中は文庫本、寝る前は漫画」のスタイルで本を読み進めているという。特に好きな時代小説の魅力について「歴史は勝者によって書き残されてきたので、反対側から見ると全然違う物語がある」「歴史学者は事実しか言えないが、小説や漫画は想像できる。わくわくする」と熱く語っていた。【山田奈緒】

毎日新聞

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