御柱祭・上社用の候補木を仮見立て「異議なし」 8本決定 長野

2026/05/20 14:45 

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 2028年春の諏訪大社御柱祭に向け、上社の御柱候補木を選ぶ「仮見立て」が18日、長野県伊那市高遠町藤沢地区の私有林であり、「本宮」(諏訪市)4本、「前宮」(茅野市)4本の計8本のモミの巨木が決まった。

 記録に残る明治以降では、伊那市及び私有林からの御柱木の調達は初めて。この日は私有林で地域に迷惑をかけないとの配慮から入山者を厳しく制限した。

 前宮で出発式に参加した120人は車で藤沢地区に向かい、村上益弘宮司を先頭に入山。標高1050メートル付近の2カ所で候補木8本を次々と検分した。

 最初に見たのは急な斜面に立つという一番太い「本宮一」の候補木。村上宮司が「お見立てしてよろしいでしょうか」と諮り、氏子は「異議なし」と声をそろえた。「本宮一之御柱」と墨書した木札を取り付け、木やりに氏子が「よいさ」の掛け声で応えた。

 ◇「8本ともとんでもない立派な木」

 午前中に8本全ての仮見立てを終了し、本宮参集殿で報道関係者向けに説明会を開催した。村上宮司は地権者や藤沢地区の人たちに感謝しながら「御柱祭が無事斉行(さいこう)され、本宮、前宮の四隅に御柱が建立されることをお願いする」などとあいさつした。

 樋口敏之・上社御柱祭安全対策実行委員長(69)=茅野市=によると、各柱の目通り太さ(外周)は伐採まで非公表だが「8本ともとんでもない立派なモミの木。下から上まで太く、素性が良い」。初めて見た氏子の反応も「立派ですね」と評したという。

 御柱用材に正式決定する「本見立て」「伐採」の日程は未定。

 一方、昨年5月に下諏訪町の東俣国有林で「仮見立て」した下社御柱祭関連では今月25日に「本見立て」が予定されている。【宮坂一則】

毎日新聞

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