マッチング第1号 佐賀大陸上部と酒米作りグループが棚田保全へ

2026/05/20 14:46 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 棚田保全に向けたボランティア活動の協定締結式が19日、佐賀県庁であった。中山間地域の農業・農村応援に向けて県が開設したマッチングサイトを通じた協定の第1号。小城市で酒米作りに取り組むグループ「江里山二十日会」と佐賀大陸上部が協定を結んだ。

 ◇農村と企業・団体をつなげる狙い

 マッチングサイトは、高齢化や過疎化で農地の維持が難しくなる中、農業に関心のある企業や団体と農村を結び、ボランティア活動や農業体験などにつなげようと県が2025年12月に開設した。

 企業や団体側は参加できる人数や地域、業種や団体の活動内容を登録する。一方、農村側は地域の特徴や生産物、受け入れ人数などを伝え、それぞれメッセージを交えて紹介しあう。互いの意向が合致すると協定へ進む仕組み。これまで企業・団体と農村それぞれ7件が登録している。

 ◇佐賀大陸上部、農学部で学ぶ部員多く

 江里山二十日会は21年に発足した。住民11人で3年前から酒米栽培を始め、地元の天山酒造に出荷している。一方、佐賀大陸上部は部員約50人。卒業生の県職員を通じてマッチングサイトを知った。農学部で学ぶ部員が多く、中山間地の農業を学ぶ貴重な機会と考えて登録を決めた。

 締結式に臨んだ江里山二十日会の江里口博会長(67)は「協定を結ぶことができてうれしい。さらに交流を深めたい」と話した。佐賀大陸上部の河津沙藍(さら)さん(21)は「斜面での作業も多く、体力づくりになる」と語った。

 今後は6月の田植えのほか、9月には地元のお祭りに参加。10月に収穫を予定している。【西貴晴】

毎日新聞

社会

社会一覧>