米軍、高機動ロケット砲システムの射撃訓練 国道を規制 静岡

2026/05/20 17:17 

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 陸上自衛隊東富士演習場で20日、米軍が高機動ロケット砲システム(HIMARS=ハイマース)の射撃訓練を実施した。訓練に反対する市民団体の呼びかけで約70人が現地に集まって抗議活動をした。一方、防衛省は国道を通行止めにして行う訓練への理解を求めた。

 訓練に伴い、演習場内を通る国道469号は静岡県御殿場市と裾野市を結ぶ約3キロの区間が午前10時からと午後1時からの2回、それぞれ約30分間通行止めになった。午前は射撃はなく、午後に爆発の危険のない演習弾が相次いで12発発射され、一帯に「ドーン」という音が繰り返し響いた。

 抗議活動は裾野市側の通行止め地点で行われた。参加者たちは「ロケット砲射撃反対」などと書かれた横断幕を掲げ、交代でマイクを持って「戦争につながる訓練には反対だ」「訓練は去年限りと約束していたのに。許せない」と声を上げた。

 防衛省南関東防衛局は「米軍から、午前に射撃がなかったのは、ハイマースを制御するコンピューターで安全に射撃できることが確認できなかったためと聞いている。国道の規制による地元への負担は重く受け止めている。安全に訓練を実施するためで、ご理解いただきたい」と説明した。

 東富士演習場での国道越え射撃訓練は2025年10月に自衛隊と米軍が1回ずつ実施し、その際、地元自治体や地権者団体は「今回限り」として認めた。しかし国は改めて実施を要請し、地元側は「年に2回以内」などの条件をつけて受け入れた。国側は26年に2回実施したい意向を示している。【長沢英次】

毎日新聞

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