東日本大震災の震源域、南北でプレート反転 ひずみ蓄積再開か
2011年の東日本大震災の震源域の南北で、震災後に続いていた東向きの陸のプレートの動きが16年以降、西向きに反転したことが分かったと、東北大の富田史章助教(海底測地学)が28日、千葉市で開かれている国際学会で発表した。次の地震に向けて再びひずみをため始めた可能性を示す観測結果という。
震源域の日本海溝では、地震の前まで太平洋プレートの沈み込みを受け、陸のプレートは陸側(西向き)に押されていた。震災では、南北約70キロにわたり海底が東に20メートル以上ずれ動き、その後もプレートが海溝側(東向き)にゆっくり動き続ける「余効滑り」という現象がみられていた。
東北大や海洋研究開発機構の研究チームは震災後、震源域の日本海溝沿いの20カ所に地殻変動を観測する機器を設置し、海底の動きを詳しく調べた。
その結果、岩手県沖や福島県沖など震源域の南北で東向きの余効滑りが終わり、プレートの動きが西向きに転じていたことが分かったという。宮城県沖では既に西向きに動いていることが分かっており、震源域の広い範囲で再びひずみをため始めている可能性があるという。
富田助教は「沖合では余効滑りによる地震後の特異な現象が終息して、地震前の状態に戻りつつあるとみられる。現在どこに地震を起こすエネルギーがたまりつつあるか調べていきたい」と話した。【垂水友里香】
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