「やまゆり園」事件から10年 元利用者家族ら120人思い語る

2026/07/21 14:45 

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 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者ら45人が殺傷された事件から26日で10年となるのを前に、福祉関係者らが社会のあり方などを考えるイベントが20日、相模原市緑区橋本のソレイユさがみであった。園の元利用者の家族や元県職員、学識経験者らが意見を述べたほか、参加者約120人が対話形式で思いを語った。

 福祉関係の当事者や家族、職員らでつくる「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」が主催した。冒頭に犠牲者に黙とうをささげ、福祉関係者らに事件への思いを聞いたインタビュー動画を上映した後、6人がマイクを握った。

 視覚障害を持つ元参院議員、堀利和さん(76)は植松聖死刑囚(36)が「(障害者が)社会にとって迷惑だから殺す、という彼特有の正義感で『テロ』を起こした」と指摘した。子どもが園の元利用者だった相模原市のデザイナー、平野泰史さん(75)は障害者支援の職員が「思想・方法論・研究心をしっかりもっているかが非常に重要だ」と訴えた。

 参加者との対話では、脳性まひを持つ東京都大田区の鈴木敬治さん(74)が「国は事件をきちんと総括していない。障害者の人権救済機関を設置すべきだ」と提言。参加者からは「事件が本当に風化している」「ヘイトクライム(憎悪犯罪)も議論すべきだ。健常者や日本国籍というだけで人をいたぶってよいのか」との意見も出た。地域の共生へ向け「具体的な行動・指針を出さないといけない10年目だ」との指摘もあった。【真栄平研】

毎日新聞

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