「飛鳥・藤原の宮都」、世界文化遺産に登録決定 国内22件目

2026/07/26 10:47 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国・釜山で開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は26日、「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県橿原(かしはら)市、桜井市、明日香村)を世界文化遺産に登録することを決めた。文化庁が同日発表した。国内の世界文化遺産は2024年登録の「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)に続き、22件目。自然遺産を含めた世界遺産は計27件となる。

 「飛鳥・藤原の宮都」は、飛鳥時代(6世紀末から8世紀初頭まで)の宮殿跡や仏教寺院跡など計19の遺跡で構成。朱雀などの四神(しじん)像が描かれたキトラ古墳(明日香村)▽蘇我馬子(うまこ)の墓と伝わる石舞台古墳(同)▽極彩色の壁画「飛鳥美人」で知られる高松塚古墳(同)――などが含まれる。

 中心となる構成資産は、飛鳥宮跡(明日香村)と藤原宮跡(橿原市)。飛鳥宮は乙巳(いっし)の変(645年)の舞台となった。藤原宮に移った後、701年に大宝律令が完成。中国大陸や朝鮮半島から文化や技術を取り入れて、天皇を中心とする中央集権国家が成立した過程を示す貴重な考古学的遺産とされる。

 ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が6月、「世界文化遺産への登録が適当」とユネスコに勧告していた。イコモスは修復や保存のために取り出されたキトラ古墳と高松塚古墳の壁画について、古墳に戻して保存するための技術開発を継続することも求めた。

 遺跡の多くは地中に眠っているため、地元自治体は当時の景観を拡張現実(AR)で体験できるアプリなどを公開し、理解の促進に取り組んでいる。【竹内麻子】

毎日新聞

社会

社会一覧>