韓国で犬肉食「最後の夏」 「栄養価が高い黒ヤギに変える」店も

2026/07/26 11:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国で来年2月7日から食用の犬の販売などが全面禁止となる。真夏のスタミナ食としての風習も今夏が最後。客からは「犬肉の店が無くなるのは寂しい」といった声も聞かれた。

 ソウル市では観光客に人気の東大門(トンデムン)市場や、古い町並みが残る永登浦(ヨンドゥンポ)駅近くなど、各地で今も犬肉料理の店が営業を続ける。

 猛暑の「伏日(ポムナル)」と呼ばれる期間(今年は7月15日~8月14日)はかき入れ時だ。

 犬肉と野菜をスープで煮込んだ「補身湯(ポシンタン)」や、軟らかくゆでた「スユク」などが人気。永登浦駅近くの店で補身湯を食べた無職の男性(75)は「週に2回は食べる。来夏は食べられないと信じたくない」と不満そう。店員は「来年2月までに、栄養価が高い黒ヤギに変える」と話した。

 ◇「犬は家族」意識広がり

 韓国でもペットの犬を「家族」と考える意識が広がり、今では若年層を中心に犬肉食を嫌う人も多い。動物愛護の世論が高まり、2024年1月には食用の犬の飼育や販売などを禁じる法律が国会で成立。約3年の猶予期間が設けられた。

 韓国紙によると、食用犬の飼育農家は禁止法の成立前、韓国全土に1500戸以上あったが、今年5月時点では約270戸まで激減した。食堂の閉店も相次ぐ。

 一方、北朝鮮では今も犬肉食が盛んだ。北朝鮮メディアによると、首都・平壌に新たにオープンした犬肉専門レストランでは今月21~23日、犬肉料理の出来栄えを競う品評会を開催。地域の予選を勝ち抜いた料理人の犬肉料理が審査された。各部位の特徴を生かした調理法が注目を集めたという。

 南北に分断された朝鮮半島では、食習慣にも違いが出始めている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>