上皇さまの葬儀、皇居・宮殿で検討 「国民生活への影響少なく」

2026/09/02 21:38 

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 上皇さまの葬儀の場所について、宮内庁が皇居・宮殿での実施を検討していることが、宮内庁関係者への取材で明らかになった。上皇さまは葬儀や陵(墓所)を巡って「極力、国民生活への影響の少ないものとしたい」との思いを天皇在位中に公表されていた。新宿御苑で営まれた昭和天皇と比べ、既存施設の利用で参列者の規模も縮小される見込み。

 上皇さまの葬儀は国の儀式「大喪(たいそう)の礼」と、皇室行事の「大喪儀(たいそうぎ)」に大別して実施される。昭和天皇の葬儀では、大喪儀で「葬場殿(そうじょうでん)」が新宿御苑に造られた。

 宮内庁は2013年、上皇さまの「お気持ち」を公表した。立場上、大規模な葬儀が営まれ、陵が造られるものの、国民の負担は極力減らしたいという内容だった。

 葬儀の場所については「国民が広く利用している場所を長期間占用しない」「設営で多くの樹木を伐採しない」「出席者の安全確保ができる場所」などを望んだ。16年に公表した退位の意向がにじむビデオメッセージでも、昭和の終わりを振り返り、社会の停滞を気にかけていた。

 これらの意向を踏まえ、宮内庁は葬儀の場所について、皇居・宮殿を有力として調整を進めていることが判明。宮殿で儀式を執り行うことになれば、昭和天皇の葬儀のように新宿御苑を閉鎖するといった必要はないため、国民への影響も少なくなると見込んでいるという。

 上皇さまは現在92歳。退位後は公務から退き、赤坂御用地の仙洞御所で生活している。無症候性心筋虚血など心臓の持病は投薬治療を続けつつ、上皇后美智子さまと御所内を散策するなど穏やかな日々を送っている。【山田奈緒、高島博之】

毎日新聞

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