宮城野親方「復活劇、奇跡成し遂げた」 引退の照ノ富士ねぎらう

2025/01/17 19:59 

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 横綱・照ノ富士が現役を引退した17日、同じモンゴル出身の宮城野親方(元横綱・白鵬)、音羽山親方(元横綱・鶴竜)が報道陣の取材に応じ、照ノ富士にねぎらいの言葉を贈った。

 現在、同じ伊勢ケ浜部屋に所属する宮城野親方は、この日の朝に部屋で照ノ富士から引退を伝えられたという。大関から序二段まで落ちながら横綱に昇進した後輩の復活劇を「想像できない。理解できない。奇跡を成し遂げた」と評した。

 現役時代の照ノ富士との印象に残る一番に、最後の45回目の優勝を決めた、2021年の名古屋場所千秋楽の全勝対決を挙げた。

 照ノ富士が10回目の優勝を果たした昨年の名古屋場所については「花道で見ていた。いつも以上に喜んだ」と振り返った。「教えるのがうまい。相撲界がさらに盛り上がるようになっていくのでは」とその手腕に期待した。

 音羽山親方は「お疲れ様でした。よくここまでやった」とねぎらった。「あそこまで落ちたら普通はやめていく。本人も引き留めた親方も素晴らしい。よく耐え抜いた。やめなかったから今がある」とたたえた。さらに「いろんな経験をしている。これからの指導に必ず役に立つ」と語った。【武藤佳正】

毎日新聞

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