第７３回別府大分毎日マラソン大会が２日に行われ、今年の箱根駅伝で５区の区間新記録をマークし初マラソンに臨んだ若林宏樹（青山学院大）は、２時間６分７秒（速報値）で日本勢トップの２位に入った。テレビで解説を務めていた青学大の原晋監督はレース後、報道陣に「東京世界陸上に選ばれるのであれば、チャレンジしたいとは思う」と語った。

　若林は卒業後、大手生命保険会社に一般就職する予定。だが、レースでは初マラソンの日本新記録と日本学生最高記録を樹立。今年９月に東京で行われる世界選手権の参加標準記録（２時間６分３０秒）も突破し、日本代表選出の可能性がある。

　原監督は「基本的に現役続行はないし、説得もしないが、もしも東京世界陸上に選ばれることがあれば、（就職先の）日本生命にご理解いただきながら、チャレンジはしたいとは思う。ただもうそんなに時間があるわけではないし、選ばれる保証もない」と話した。【磯貝映奈】