熊谷豊、自己新更新でつかんだ自信と課題 別大マラソン視覚障害男子

2025/02/02 17:29 

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 ◇陸上 別府大分毎日マラソン(2日、高崎山・うみたまご前発ジェイリーススタジアム着)

 ◇熊谷豊=2時間23分51秒(視覚障害選手の部・男子1位)

 視覚障害選手の部・男子を制した熊谷豊は、自己ベスト(2時間25分11秒)を1分以上更新する2時間23分51秒で制し、納得のレースとなった。

 右足のかかとと膝の痛みを抱えながらのレースとなった昨年12月の防府読売マラソンは3時間を超え、出場4選手中4位に終わったが「痛みはレースに影響ないくらいにまでなった。これまでで一番調整はうまくいっていた」と、万全の状態で臨んだ。

 前半はT11クラスの世界記録保持者の和田伸也が刻む速いペースでリズムに乗った。後半は全体的にペースダウンしたが、自身は和田らをかわしてトップに立った。だがタイムは目標とした2時間21分台には届かず、30キロ以降の走りには課題も残した。

 10位だった昨年のパリ・パラリンピックを終え「この1年休むことも考えた」という。走り続けるのは28年ロサンゼルス大会の存在があるからだ。「自己記録の更新はロスにつながる。2時間20分台を捉えられるように」。大きな自信と明確な課題を見つけたレースとなった。【丹下友紀子】

毎日新聞

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