「声援うれしかった」 市民ランナー、健闘たたえ合う 別大マラソン

2025/02/02 20:56 

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 過去最多の4491人がエントリーした第73回別府大分毎日マラソン大会(毎日新聞社など主催)は、前日から降り続いた雨が午前中には上がり、レース開始後は日も差すなどコンディションが徐々に上がっていく中で白熱したレースが展開された。【石井尚、李英浩、神山恵、山口泰輝】

 県内からは316人がエントリー。10キロ以降に制限タイムがある中、ジェイリーススタジアムまでランナーがたどり着くと、観客からは「頑張れ」などと声援が送られた。無事完走した市民ランナーは、仲間と健闘をたたえ合ったり、記念撮影をしたりしながら充実した表情を見せた。

 県内女性1位は、4大会連続で大分市内の新聞販売店勤務、内田典子さん(52)。3日前に風邪を引き、「いつもなら最後にペースを上げられるが呼吸がきつかった」と悔しさをにじませつつ「完走できて良かった。11月にニューヨークの大会に出るので頑張りたい」と先を見据えた。

 別府市の会社に勤務する阿部誠史さん(40)は「後半日が差したので、体が冷え過ぎず走りやすいコンディションだった」と振り返り、同市の自衛隊員、岩本孝信さん(45)は「ほぼ毎日、10~15キロ走ってきた。目標の2時間50分を切れて良かった」と話した。

 由布市のイチゴ農家、工藤俊昌さん(44)は「目標の3時間切りは逃したが、前回の記録を10分以上縮められた」と述べ、大分市の小学校教諭、新山美帆さん(31)は「走る前や走っている時に沿道からたくさん声が聞こえてうれしかった」と笑顔で語った。

 国東市の消防士、眞部孝太さん(23)は「30キロを過ぎて失速してしまった。来年リベンジしたい」と誓った。

毎日新聞

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