25歳誕生日のヤクルト・村上宗隆、手術明けのフリー打撃で柵越え

2025/02/02 20:31 

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 どんよりと空に広がる雲を吹き払うように、心地よい快音が球場に響いた。プロ野球・ヤクルトの村上宗隆は2日、手術明けで2軍スタートとなったキャンプで初めて屋外でフリー打撃を行い、順調な回復ぶりを印象づけた。

 昨年12月に右肘のクリーニング手術を受けた影響は全く感じさせなかった。46スイングのうち6本で柵越えし、打球がスタンドを越えると訪れたファンから拍手が湧いた。練習後は「(肘の状態は)100%です。自分の形でスイングできた」と手応え十分だった。

 この日は25歳の誕生日。練習の合間に特注ケーキが贈られた。本塁打を放った時にサンタナと見せるおなじみの「ロータッチ」など、昨季を象徴する姿がシルエットでデザインされたケーキを見て「守備(の場面は)ないんですね」と苦笑いしつつ喜んだ。

 全体練習後は居残りで守備練習を行い、約150球のノックを精力的に受けた。さらに室内練習場でバットを振り込み、練習後は本人の希望で即席の「サイン会」も開かれ、子どもたちが長蛇の列を作った。

 「今年はヤクルトで優勝することだけ考えて頑張りたい」。今季オフには米大リーグへの挑戦を表明しているスラッガーは、万全の状態で日本の「ラストイヤー」を見据える。【川村咲平】

毎日新聞

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