山中伸弥教授、別大マラソンで自己ベスト更新 「去年の自分超えた」

2025/02/02 20:42 

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 過去最多の4491人がエントリーした第73回別府大分毎日マラソン大会(毎日新聞社など主催)は、前日から降り続いた雨が午前中には上がり、レース開始後は日も差すなどコンディションが徐々に上がっていく中で白熱したレースが展開された。【石井尚、李英浩、神山恵、山口泰輝】

 2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授(62)が一般部門(カテゴリー4)に出場。3時間20分32秒で自己ベストを更新し、「去年の自分を超えられたのは良かった」と充実した表情で語った。

 別大マラソン出場は3年連続5回目。昨年は年始に体調を崩したため、健康に気をつけ、月約300キロを走り続けてきた。本番では心拍数を見つつオーバーペースにならないよう配慮したという。

 沿道からは事前に名簿を見るなどして声を掛けてくれた人がいたと話し、「力になった」と感謝。35キロ過ぎから足が痛くなり、向かい風だったことから精神的にもきつかったというが、力を振り絞って記録を更新。フィニッシュ後にはテレビ中継の解説で訪れていた瀬古利彦さんが「すごいね」とねぎらった。

 別大マラソンの魅力を「市民ランナーにとって本気のマラソン。このピリピリ感が素晴らしい」と語ったが、来年の参加は「どうですかね。頑張ります」と苦笑しながらはぐらかした。

毎日新聞

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