故障乗り越え自己ベスト 日本人女子トップの松田杏奈 大阪マラソン

2025/02/24 14:26 

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 ◇陸上・大阪マラソン(24日)

 ◇女子 松田杏奈(三井住友海上)=2時間28分50秒(5位)

 これまでの自己最高記録は2時間29分52秒。松田杏奈はそのベスト記録を1分あまり更新する力走で、女子の日本選手トップに食い込んだ。

 周囲を走る男子ランナーの流れにもうまく乗り、前半は5キロ17分半前後のペースをキープ。後半からは雪がちらつくコンディションもあってタイムが伸びず、「目標の(2時間)26分台に届かなかった」と悔しさも見せたが、「故障があっても諦めずにやってきてよかった」とはにかんだ。

 「故障」があったのは年末年始の合宿中という。左膝に水がたまり、2週間ほど走れなかった。

 「ほとんどの練習が思い通りにならなかった」と話すが、常に全力ではなく余裕を持って走ることを意識することで、良い力感で走る感覚がつかめたという。

 高知県出身。山田高(高知)から松山大を経て、三つの実業団チームを渡り歩いてきた。今年4月で31歳を迎える中、「次の世界陸上は厳しいので、アジア大会に出られるような選手になりたい」と先を見据えた。【吉川雄飛】

毎日新聞

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