健大高崎・石垣が152キロ速球 九回2死登場で空気一変 センバツ

2025/03/23 18:52 

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 ◇選抜高校野球2回戦(23日、甲子園)

 ◇○健大高崎(群馬)4―3敦賀気比(福井)●

 今大会注目のエースが甲子園の空気を一変させた。1点リードの九回。逃げ切りを図る健大高崎は2死一塁の場面で今大会初登板の右腕・石垣元気をマウンドに送った。

 先発の下重賢慎が2死から四球を許し、観客席からは相手への声援が大きくなった。しかし、ベンチ前で準備していた健大高崎の背番号1がマウンドへ駆け出すと、球場からどよめきが起こった。

 「嫌な流れだったが、彼が出てきただけでグラウンドの雰囲気が変わった」。捕手の小堀弘晴は見えない変化を感じていた。

 自慢の快速球で1球ごとに球場を沸かせた。初球で150キロを計測すると、2球目で152キロをマーク。全5球で150キロ台を出し、最後も152キロで遊飛に仕留めた。

 前回の初優勝に貢献した石垣だが大会直前に左脇腹を痛め、1回戦は登板を回避した。「甲子園で155キロを出せると思います。次戦はきょう以上の投球をしたい」。再び大会の主役を目指す剛腕の2度目の春が始まった。【長宗拓弥】

毎日新聞

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