レッドブル・角田裕毅、12位にも「いっぱい学べた」 F1日本GP

2025/04/06 19:28 

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 ◇自動車F1・第3戦(日本グランプリ)決勝(6日・三重県鈴鹿サーキット)

 ◇角田裕毅(レッドブル)12位

 学びの途上である。

 唯一の現役日本人F1ドライバー、角田裕毅は強豪・レッドブルに移籍して初戦の日本グランプリ(GP)で12位に終わった。地元鈴鹿、年に1度の日本開催であり、集まった観客は11万5000人。「目の前でいい走りをしてトップテン(10位以内)を狙いたかっただけに悔しい気持ち」と語った。

 決勝は自らも予期せぬ14番手からのスタートで、天気は雨がレース前に上がって曇りに。「あの順位から上がるのは難しいし、今回の車のセットアップも雨寄りだったので、抜かすのはさらに難しいのは分かっていた」と苦しいレース展開を強いられた。

 レッドブルの2番目のシートを争ったリアム・ローソン(ニュージーランド)の不振により、急きょ出番が回ってきた。車はドライバー部門で総合4連覇中のエース、マックス・フェルスタッペン(オランダ)の独特の好みに合わせて作られており、フェルスタッペンはこの日も制した。

 角田は「チームメートはあの車に9年乗っているので、それが大きな違いに出ている」と、車への理解を深めることと、予選でのウオームアップの重要性を強調した。

 ただ、明るい材料はある。「この車で初めていっぱいラップを刻めたので、いろんなことを学びました」。何事も一朝一夕にはいかない。【荻野公一】

毎日新聞

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