◇◯ＤｅＮＡ５―０ロッテ●（２１日・横浜スタジアム）

　「ドカン」「ドカン」「ドカン」と思わず音で表現したくなるような、豪快な３者連続本塁打だった。ＤｅＮＡは、牧秀悟、筒香嘉智、戸柱恭孝が長打力を見せつけた。

　０―０の二回。まずは先頭の４番・牧だ。低めのカットボールに「うまく反応できた」。捉えたライナー性の打球は左翼フェンス最上部にかすり、水面を跳ねる水切り石のようにスタンドイン。ダッグアウトに戻り「余韻に浸っていた」ところ、筒香が続いた。

　筒香は２ボール、２ストライクから高めに来たスローカーブを右越えソロ。昨季の国内復帰後、不得手にしていた球種だったが、うまく体を止めて捉えた。「いい傾向だと思います」と納得の一発だった。

　次打者の戸柱はさらに勢いに乗って打席に入ったかと思いきや、違った。「めちゃめちゃ打ちにくくて、内心『はぁ……』って思っていました」と重圧を感じていたそうだ。

　だが、そこはベテランだ。前の２人が２種類の変化球を捉えたことで「絞りやすかったです」と直球にロックオン。完璧に仕留めて、球団として４季ぶりの３者連続本塁打を完成させた。先発の大貫晋一も２季ぶりの完封。まさに快勝だった。

　横浜の最高気温は３０・５度で試合は昼間開催。ヒーローインタビューで戸柱は「暑いので帰ったら麦茶がおすすめです。ミネラルを補給してください」と、おどけながらファンをねぎらった。暑さを乗り切るには十分な栄養満点の白星だった。【岸本悠】