ソフトバンク・川瀬晃「与えられた仕事を全う」 自信になった一打
今シーズンの分岐点になったと言われる試合でサヨナラ打を放つなど、ソフトバンクを攻守で支えた内野手の川瀬晃(ひかる)選手(28)に今季を振り返ってもらった。
去年より2位とのゲーム差が近く、し烈な優勝争いをしたので、すごく充実したシーズンでした。個人的には去年よりスタメンの数が少し増え、毎試合もっと自分の良さを出していこうという感覚で戦えたと思います。
序盤に最下位になり、皆すごく悩んでいましたが、前を向いていました。選手同士の関係が悪くなることはなかったですね。マイナスの言葉より、プラスの言葉をかけあっていた印象です。選手会長の周東佑京選手は「まだ序盤っしょ」ってよく言っていました。その日をしっかりという話もして、「次でしょ、明日でしょ」っていう話もしてくれました。近藤健介選手も言ってくれて、すごく効果があったと思います。
プロ10年目で28歳になり、これからは僕も引っ張っていきたいというのはすごくあります。言葉よりも姿や行動だと思います。
5連敗で迎えた5月2日のロッテ戦は忘れられません。(1点を追う九回2死満塁から代打で逆転の2点適時二塁打を放ってサヨナラ勝ちし)周りから「今季のターニングポイントだったね」とか、「川瀬が流れを変えてくれた」と言われますが、僕はたまたま代打で出ただけ。2死からつないでくれた先輩の存在があったので、チーム全体での1勝だと思います。
打って試合を決めた時は、負けていた時に皆が悔しがっていた姿を思い出して涙が出てしまいました。自分の中でもすごく自信になった一打です。
2年前に代打を経験させてもらい、代打は気持ちだけでどうにかなるようなものではないと感じました。そこで野球への準備の仕方を変えました。
小久保裕紀監督にはすごく感謝しています。2軍監督時代に打撃が課題で1軍を外れた時、名指しで皆の前で「晃は打てないとだめだよ。一から変えなさい」って言われてすごく心に響きました。あの言葉がなかったら今はないと思います。
毎年レギュラーを目指しますが、シーズンに入ったらチームが勝つために戦うという考えです。与えられた仕事を全うします。昨日打ったのに今日はスタメンじゃないんだっていう時は多少なりとも思うことはありますが、求められているのはそこじゃないんだというのも分かります。
打席に入る時に登場曲をファンの方が歌ってくれるのはとてもうれしいです。9月18日の日本ハム戦はずっとあの応援が続いていてしっかり聞こえていました。あれで落ち着いて、周りを見られました。それで(代打で出て)決勝点の押し出し四球を取れたと思います。特別感があってうれしいので、今後も続けてほしいです。
◇かわせ・ひかる
1997年9月15日生まれ。大分県出身。大分商高から2016年、ドラフト6位でソフトバンク入団。複数のポジションを守れる内野手。右投げ左打ち。176センチ、71キロ。
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