東京競馬場で１１月２日に行われる中央競馬の天皇賞・秋（ＧⅠ・芝２０００メートル）の出走馬１４頭と枠順が３０日、決まった。ＧⅠ馬７頭が参戦し、秋の中距離王の座を争う。

　注目は若い３歳馬２頭。ミュージアムマイルは春の皐月賞を鋭い末脚で制覇。日本ダービーは６着だったが、秋初戦のセントライト記念を快勝した。適距離の２０００メートルで古馬勢に挑む。６枠９番。

　マスカレードボールはＧⅠ無冠だが、皐月賞３着、ダービー２着。やはり切れる末脚が武器だ。左回りは３勝で、うち２勝が東京コース。頂点に立てる素質がある。５枠７番。

　古馬５歳のタスティエーラは一昨年のダービー馬で今春、２年ぶりに香港のＧⅠで勝利し復活。先行力を駆使したい。４枠５番。

　４歳メイショウタバルはスピード抜群で、宝塚記念を逃げ切り勝ちしＧⅠ連勝を狙う。５歳ホウオウビスケッツも先行型で毎日王冠を２年連続２着し、ＧⅠ初制覇が大目標だ。牝馬シランケドは末脚勝負に切り替えて急上昇中。昨年の菊花賞以来、勝利のないアーバンシックも復権にかける。【海保真人】