「力出し切った」 福岡でPVのファンら拍手 ソフトバンク日本一

2025/10/30 22:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 30日にあったプロ野球・日本シリーズの第5戦で、福岡ソフトバンクホークスは阪神タイガースを3―2で降して4連勝し、5年ぶりの日本一を決めた。ホークスの本拠地、みずほペイペイドーム福岡(福岡市中央区)でのパブリックビューイング(PV)には約7400人のファンが駆けつけ、頂点を手にした選手たちに惜しみない拍手を送った。

 ペイペイドームでは甲子園球場(兵庫県西宮市)であった阪神戦の中継映像が大画面に映し出された。

 母親と訪れた福岡市東区の野見山鷹翔(ほくと)さん(6)は、栗原陵矢選手や山川穂高選手に憧れているといい、「かっ飛ばせー」と声を上げ、選手らが映る大画面に笑顔で手を振った。

 今季のホークスは主力の離脱が相次ぎ、4月に12年ぶりの単独最下位に沈むなど苦しんだ時期もあった。ファン歴二十数年という福岡市東区の無職、宮本俊夫さん(77)は「開幕戦から連敗が続いたこともあったが、勝ち星を重ねて勢いに乗ってきた」と振り返り、「昨年日本一を逃した悔しさがあったからこそ、力を出し切って日本一をつかみ取れた」と力強く語った。

 福岡市中央区の会社員、宮尾稚菜さん(31)は今季17試合を観戦し、野村勇選手の活躍が印象に残っているといい、「チーム全員で一丸となって日本一を取ってほしい」とエール。第5戦は前半リードを許す苦しい展開だったが、八回に柳田悠岐選手の2ランで同点に追い付き、延長十一回に野村選手のホームランで試合を決めた。

 日本一が決まると、ファンの興奮は最高潮に達し、抱き合ったりハイタッチしたりして喜びを分かち合った。【栗栖由喜】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>