フィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）シリーズ第４戦ＮＨＫ杯の公式練習が６日、会場となる大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームであり、各選手が調整した。

　女子で今季限りでの現役引退を表明している坂本花織選手（シスメックス）はフリー曲をかけた練習で２度転倒するミスがあったが、「動きは良かったので、その感覚があとはプログラムにはまればいける」と気にしていない様子。大会連覇へ「集中力の持続」を鍵に挙げ「気持ち的には１個のミスも許されない状態。しっかり踏ん張りたい」と力を込めた。第１戦フランス大会で２位の坂本選手は、優勝なら４年連続のファイナル出場が決まる。

　男子は今季ＧＰ初戦となる鍵山優真選手（オリエンタルバイオ・中京大）がフリーの練習で全てのジャンプを着氷するなど順調な調整ぶりを見せた。「（第４戦で）かなり自分は遅めのスタートだったので、そわそわしていた。やっと自分の番」と、大会３連覇へ向け闘志を燃やした。

　第２戦中国杯を制した佐藤駿選手（エームサービス・明大）は４回転―３回転の連続トーループを鮮やかに決めるなど、右足のけがの痛みはありつつも好調を維持している様子。「２戦目も（第２戦からの）流れで良い演技ができるように頑張りたい」と語った。佐藤選手は表彰台に上がれば２年連続のファイナル進出となる。

　大会は７、８日。日本勢は４種目全てにエントリーしている。【倉沢仁志】