阪神・近本光司はFA行使せず残留 複数年契約「楽しく野球したい」

2025/11/11 21:28 

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 プロ野球・阪神の近本光司外野手(31)が11日、兵庫県西宮市の球団施設で取材に応じ、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、複数年契約を結んで残留することを明らかにした。

 球団側との交渉は約10時間に及んだ。近本は「甲子園で7年間やってきて、ファンの方や歓声の中でプレーするという素晴らしいことをこれからも続けたいな、その中で楽しく野球したいなと思いました」と語った。一方、FA権を行使せず残留した理由については説明を控えた。

 近本は今年4月、取得予定だったFA権についてこう話していた。「野球人生の終盤、引退という最後の選択肢の手前の選択肢かもしれず、主体的な意思決定ができるすごく大事な機会だと思う」。自らの意思で残留を決断した。

 近本は兵庫・社高、関西学院大、大阪ガスを経て2019年にドラフト1位で入団。1年目に159安打でセ・リーグの新人選手シーズン最多安打を記録し、盗塁王のタイトルも獲得。プロ7年間は大きなけがもなく、安定した結果を残してきた。

 通算成績は944試合で打率2割8分8厘、1093安打、200盗塁。タイトルは最多安打1回、盗塁王6回。【荻野公一】

毎日新聞

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