ジーコの展望当たるか 森保監督100戦目に示した厚み サッカー代表

2025/11/18 21:18 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ◇サッカー国際親善試合(18日・国立競技場)

 ◇○日本代表3―0ボリビア代表●

 「サッカーの神様」と称される元ブラジル代表のジーコ氏は11月上旬、来年のワールドカップ(W杯)をこう展望した。

 「長く同じ形で仕事をし続けているチームが有利になる」

 それは日本にも当てはまる。森保一監督が国際Aマッチ100試合目の指揮を迎えた。

 日本は開始早々に先制したが、前半途中から守備の形を修正してきたボリビアに対し、攻撃の組み立てに苦労した。後半は押し込まれる時間が続いた。

 停滞を打開すべく、森保監督が動く。後半22分、前線の3人を一気に入れ替え、中村敬斗、町野修斗、上田綺世を投入した。

 決断は即効性があった。4分後、中村の右クロスに町野が左足で合わせて追加点。さらに7分後、上田のパスから中村が右足で3点目を挙げた。

 森保監督は「より攻守にアグレッシブに、迫力を持って相手ゴールに迫っていけるようにと考えていた」と、交代の狙いを語った。

 選手層の厚みを示す結果に、この日先制点の鎌田大地は「チームとして素晴らしい競争ができている。森保さんの100試合の節目を勝利で終えられて良かった」。

 かつて日本代表を率いたジーコ氏は日本が本大会で「ベスト4に入る可能性はあるのでは」と評した。少し前ならリップサービスと受け止められた言葉も、今の代表選手は物足りなく思うかもしれない。掲げる目標がW杯優勝だからだ。

 長期政権の下、時間をかけて磨いてきたものがある。大志を抱くからこそ、歩みを止めてはならない。【高野裕士】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>