日本郵政、7秒差で2位 大黒柱不在で逃した2連覇 クイーンズ駅伝

2025/11/23 22:10 

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 ◇全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝、23日・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台)

 ◇2位=日本郵政グループ(2時間13分57秒)

 わずか7秒差で2年連続の頂点を逃した。目前で歓喜のフィニッシュテープを切られる瞬間を見つめるしかなかった日本郵政グループのアンカー小暮真緒は「本当に悔しい。絶対に忘れられない直線になった」と声を詰まらせながら語った。

 前回大会まで出場10回で4回の優勝を誇る「駅伝巧者」は、途中まで盤石の展開だった。

 3区のエース広中璃梨佳が7人抜きで3位まで浮上。4区のカリバ・カロラインが区間新記録の快走でトップに立ち、41秒のリードを作った。

 しかし、勝負どころの5区で流れを失った。太田琴菜が後半、ペースダウンし、中継所まで残り約300メートルでエディオンの細田あいに逆転を許した。

 前回大会は5区で大黒柱の鈴木亜由子が粘りの走りで優勝につなげた。しかし、初出場した2015年大会から毎年たすきをつないできた鈴木が、今大会は故障で初めてメンバー外となった。

 太田は「ずっと亜由子さんに頼ってきた。責任を感じていた中で不安も大きかった。追われる展開で正直怖さもあった」と振り返る。前回大会6区区間賞の実力者だが、プレッシャーで力を出し切れなかった。

 鈴木も34歳となり、世代交代は避けて通れない。高橋昌彦監督は「(鈴木が不在の状況でも)戦えないといけない。悔しい思いが来年の取り組みに必ず表れる」と巻き返しを誓った。【牧野大輔】

毎日新聞

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