大相撲の元横綱・白鵬で、６月に日本相撲協会を退職した白鵬翔氏が３０日、東京・両国国技館で開かれたアマチュア相撲の全日本選手権に来場した。

　白鵬氏は９月に国際相撲連盟の顧問に就任している。国技館を訪れるのは、先代宮城野親方として相撲協会の業務についた「（５月の）夏場所以来ですね」と感慨深げ。全日本選手権については、９月にタイで開催され、自身も視察した世界選手権の日本代表らも出場しており、「世界選手権に出た選手の活躍を期待しています」と語った。

　白鵬氏は相撲の魅力を世界に伝える活動に取り組むとして相撲協会を退職した。その後は韓国など１０カ国ほどを訪問。「（海外勢は）実力、実績が上がってきている」という。

　横綱時代の２０１０年から主催してきた少年相撲大会「白鵬杯」の開催も準備している。この日は日本相撲連盟の役員らと話し合う場面もあり、「（白鵬杯については）今後１週間ほどで、次回大会については発表できると思います。国際大会がもっと増えてほしい」と笑顔で語った。【飯山太郎】