坂本「楽しみは5%」 中井「逃してはいけない」 全日本フィギュア

2025/12/18 17:52 

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 フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック日本代表の最終選考会を兼ねた全日本選手権の公式練習が18日、会場の東京・代々木第1体育館であり、女子の選手たちが氷の感触を確かめた。

 大会5連覇が懸かるエースの坂本花織選手(シスメックス)はショートプログラム(SP)曲で調整。ジャンプは全て降りるなど順調な滑りを見せた。今季限りでの引退を表明しており、現役最後の全日本選手権に向けて「楽しみは5%。不安が45%、緊張が50%。今はどんな出来になるか不安だけど、なんとか頑張ろうっていう気持ち」と語った。

 今季シニアデビューの17歳ながら、GPファイナル2位など好調が続く中井亜美選手(TOKIOインカラミ)は、武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷するなど軽快な動きを見せた。今大会は表彰台で代表入りに大きく前進する立場でもあり「(五輪代表のチャンスが)目の前まで来ているので絶対に逃してはいけない」と決意を口にした。

 今季グランプリ(GP)シリーズ連勝など国際大会で好成績が続きながら、今月上旬のGPファイナルで5位となった千葉百音選手(木下グループ)は、フリー曲がかかる中で2度ジャンプを転倒。珍しい光景となったが「きょうのうちに違和感をしっかり出しておいて、修正していくことはできた」と語り、悲願の代表入りへ「全身全霊でいくしかない」と気を引き締めた。

 また、ジュニアながら今季の国際大会で世界3位の合計得点をマークしている島田麻央選手(木下グループ)は、SP曲でジュニアの大会ではルール上、跳べない3回転半ジャンプを華麗に着氷。終盤には4回転トーループも降りた。「オリンピック選考会の全日本に出れたことがまずうれしい。五輪代表を争う選手たちに負けないぐらい、自分も良い演技ができたら」と意気込んだ。ジュニア選手として優勝すれば、03年大会の安藤美姫さん以来となる。【倉沢仁志】

毎日新聞

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