<1分で解説>森友文書 佐川氏のメール「ない」 財務相が説明

2025/12/18 15:55 

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 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、片山さつき財務相が、元財務省理財局長で改ざんを主導した佐川宣寿氏のメールは残っていないと明らかにしました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「森友学園問題、佐川氏のメール自動消去か」を解説します。

Q 財務省はなぜ、佐川氏のメールを探していたの?

A 財務省近畿財務局職員だった赤木俊夫さん(当時54歳)が2018年に改ざんを苦に自殺しました。赤木さんの妻雅子さん(54)が改ざんの詳しい経緯の解明を目指していて、文書の公開を求めているのです。関連文書は全体で約17万ページと膨大になるため、雅子さん側は10月、改ざんに関わった佐川氏らのメールを優先的に開示するように財務省に申し入れていました。

Q 佐川氏のメールはどうして残っていないの?

A 片山氏は17日の記者会見で、「今後開示するデータを探索した結果、佐川氏が取りまとめて保存していたメールは確認されなかった」と話しました。雅子さんの代理人弁護士は、サーバーの容量や日数で自動的に消去される仕組みだったとする説明を財務省側から受けたそうです。

Q 雅子さんの反応は?

A 雅子さんは報道各社の取材に応じ、「日本の中枢を担う財務省でメールが消えるなんて許されるのか。何かしら、まだ残っていると思う」と話しました。

Q 今回、開示された文書はあるのかな?

A 17日の開示では、学園に格安で国有地を売却したことが発覚し、公文書が改ざんされていた17年3月から6月の文書が明らかにされました。近畿財務局職員らが交わしたメールなどが中心でした。

Q 今後も開示は続くの?

A 財務省はこれまで、雅子さん側に2カ月おきに文書を渡していて、今回で計約8万9000ページになりました。次回は来年1月後半から2月前半を予定しているといいます。

毎日新聞

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