千葉県教育委員会は１８日、生徒に暴言や暴力を振るった公立中の教諭２人を懲戒処分にした。２人とも生徒に謝罪した。

　県教委によると、県中央部の公立中学校の男性教諭（３３）＝停職３カ月＝は１０月、担当クラスのホームルーム中に、廊下から教室内をのぞいていた他クラスの男子生徒に怒り、胸ぐらをつかんで床に押し倒し、頭部打撲のけがをさせるなどした。さらに「立場がなかったら殺してやりたい」と発言した。この教諭は６月にも部活動中に暴言を吐き、校長から注意されていた。

　県北西部の公立中学校の男性教諭（３１）＝減給１０分の１（３カ月）＝は進路指導中、男子生徒の受け答えに腹を立て、生徒が提出したファイルを手で払い飛ばし、「調子の良いことばかり言っていると犯罪組織にゴミのように捨てられてしまう」と言った。

　また県教委は、千葉、茂原両市のスーパーマーケットで少なくとも３回、巻きずしなどの食品（総額５７６０円相当）を盗んだとして、茂原市立茂原中学校の磯野由希子教諭（３９）を懲戒免職にした。【中村聡也】