J1町田の黒田監督、意向に沿わない選手に「造反者」発言 けん責処分

2025/12/23 18:58 

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 サッカー・Jリーグは23日、J1FC町田ゼルビアの黒田剛監督(55)が選手やスタッフに不適切な発言をしたとして、黒田監督とクラブにけん責処分を科したと発表した。

 Jリーグによると、黒田監督は2023年ごろから自らの意向に沿わない選手について、「造反者」という表現で排除する意図で発言。特定のコーチに大声で怒鳴ったほか、懇親会でスタッフへの暴言など不適切な発言があったという。

 Jリーグは「黒田監督は調査段階で違反行為を基本的に認めず、真摯(しんし)に反省しているとは言いがたい」と指摘。一方で「暴力は含まれておらず、悪質性が極めて高いとは言えない」として、ハラスメント行為には該当しないとの認識を示した。

 クラブに対しては「早期に是正する機会があったにもかかわらず、外部に通報されるまで放置した」と問題視。クラブは弁護士で構成する特別調査委員会で調査したが、体制に不備があり「チーム関係者の多くに率直な供述をちゅうちょさせる結果になり、真相解明に支障を来した」などと指摘した。

 処分は19日付。町田が設置した特別調査委とは別に、Jリーグが調査チームをつくり、関係者11人に対して12回の聞き取り調査をした。

 町田は「多大なるご迷惑をおかけし、心より深くおわび申し上げる。責任を重く受け止めている。処分を厳粛に受け止め、指導体制および組織運営の在り方を根本から見直し、再発防止に全力で取り組む」とコメントを出した。【川村咲平】

毎日新聞

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