ジャンボ尾崎さん死去 78歳 プロゴルフ国内ツアー94勝、歴代1位

2025/12/24 10:42 

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 「ジャンボ尾崎」の愛称で親しまれ、国内男子プロゴルフツアーで歴代1位の通算94勝(ツアー制施行の1973年以降、その他18勝、海外1勝)を挙げた尾崎将司(おざき・まさし)さんが23日、S状結腸がんのため亡くなった。78歳。日本ゴルフツアー機構によると、葬儀は近親者のみで営む予定。後日、お別れの会を開くという。

 徳島県出身。徳島県立海南高(現海部高)のエースとして64年春の選抜高校野球大会で優勝し、翌年にプロ野球・西鉄ライオンズ(現西武)に入団。67年シーズン後に退団し、70年にプロゴルファー転向を果たした。驚異的な飛距離と絶妙な小技を武器に、翌年9月の日本プロ選手権で初優勝したのを皮切りに約3カ月で5勝をマーク。国内大会のツアー制施行元年の73年にも5勝を挙げ、初代の賞金王(年間獲得賞金額1位)を獲得。賞金王は94~98年の5年連続を含め通算12回手にした。ツアー通算勝利数で2位(51勝)の青木功・前日本ゴルフツアー機構会長や、同3位(48勝)の中嶋常幸さんらと再三優勝争いを繰り広げて国民のゴルフ人気を高めた。

 40歳を過ぎてから63勝を挙げるなど長く活躍し、生涯獲得賞金額は26億8883万6653円の1位。2002年には55歳241日のツアー史上最年長優勝、04年は最年長ホールインワン、66歳の13年にはツアー初のエージシュート(年齢以下のストローク数でラウンド)62を達成。11年に世界ゴルフ殿堂入りを果たし、16年3月には当時の青木会長の要請により日本ゴルフツアー機構の特別顧問に就任した。

 指導者としても、海外メジャーを制した西郷真央、今季国内ツアー年間女王の佐久間朱莉らを育てた。

毎日新聞

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