「ジャンボ」の愛称で親しまれ、国内男子ゴルフツアーで歴代最多の９４勝を挙げた尾崎将司さんが、２３日亡くなった。尾崎さんと３０年以上の交流があり、マネジャーも務めていた宮下修さん（５３）が２４日取材に応じ、尾崎さんの亡くなる直前の様子を語った。

　宮下さんはもともと尾崎さんのコンディショニングトレーナーとしてプレーを支えてきた。その後マネジャーに転じ、２３日は自宅で療養していた尾崎さんを訪ねていた。「最期は『やり切った』という表情だった」と言葉を詰まらせた。

　宮下さんによると、尾崎さんは生前、近年特に力を入れていた後進の指導で、教え子が育ってきたことを喜んでいた。宮下さんは「生意気だった２０代の自分に説教してくれたから今がある。まだ気持ちの整理ができないが、感謝しかない」と言葉を絞り出した。【黒詰拓也】