中日の2軍本拠地移転は「夢のある話」 自治体、早くも誘致合戦

2026/01/14 07:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 老朽化などにより移転するナゴヤ球場(名古屋市中川区)をめぐり、自治体による誘致合戦が熱を帯びている。応募条件など詳細が明らかになるのは4月以降だが、既に複数の自治体が名乗りを上げている。【酒井志帆、稲垣洋介】

 昨年11月、中日ドラゴンズなどが移転先の公募を発表した同じ日、愛知県犬山市の原欣伸市長はフェイスブックに「公募に参加をしていきたい」と投稿した。昨年1月から候補地の選定などを進めていたといい、「多くの自治体が手を挙げると想定している。犬山らしい提案で、本気で取り組んでいきたい」と話す。

 1948年に開場したナゴヤ球場は、バンテリンドームナゴヤ(東区)が完成するまで、中日の1軍本拠地で、97年から2軍本拠地となった。老朽化や、現在の場所ではサブ球場の新設が難しいことなどから移転が決まった。受け入れ先には、6ヘクタール以上の敷地▽ドームから車で1時間以内――などの条件が求められる。2030年代前半の移転を目指している。

 岐阜県では、羽島市が誘致を表明。東海道新幹線の岐阜羽島駅と名神高速道の岐阜羽島インターチェンジから車で10分ほどの民有農地や市有地を候補地に挙げている。三重県でも、桑名市がJRと近鉄の長島駅周辺の農地などを検討している。愛知県では、津島、春日井、安城、瀬戸、小牧の各市などが前向きな姿勢を見せる。

 自治体は移転による地域活性化を見込む。昨年、中日は14年ぶりに2軍で日本一となった。球団によると、2軍の総観客動員数(地方開催を除く)が10万人を突破した。

 小牧市では昨年12月、誘致に向けた検討チームをつくった。観客動員数は新型コロナウイルス禍以降、右肩上がりであることから、山下史守朗市長は9日の記者会見で「市民からも『誘致してほしい』との声が届いている。経済効果は間違いなく、球場周辺にもにぎわいが出て夢のある話」と話した。

 一方、現在球場がある名古屋市内には6ヘクタール以上の広大な候補地が見つかっていない。広沢一郎市長は「市民に大変親しまれた場所で、何とか手を挙げたいが、(市外への移転は)ちょっとさみしい」と話している。

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>