スノボ・ビッグエア 男女同一種目で金獲得は冬季初 ミラノ五輪
日本選手のメダルラッシュに沸くミラノ・コルティナ冬季オリンピックで、ひときわ存在感を放つのがスノーボードのビッグエアだ。
9日に女子の村瀬心椛(ここも)(TOKIOインカラミ)が、7日に男子を制した木村葵来(きら)(ムラサキスポーツ)に続き、日本勢が男女で頂点に立った。男子では木俣椋真(ヤマゼン)も銀メダルを獲得した。
ビッグエアは急斜面から飛び出し、空中での回転技の華麗さを競う種目だ。2018年平昌五輪から採用された。
男女の日本勢が同一種目で同時に金メダルを獲得するのは、冬季五輪史上初の快挙だ。
夏季五輪を含めても1936年ベルリン五輪の競泳200メートル平泳ぎ(葉室鉄夫、前畑秀子)▽2021年東京五輪のスケートボード・ストリート(堀米雄斗、西矢椛(もみじ))▽24年パリ五輪のスケートボード・ストリート(堀米、吉沢恋(ここ))――の3例しかない。
斜面から舞い上がる姿が派手なビッグエアは、技が高度ゆえ、雪上に立つ前の事前準備が重要とされる。
幼少期に競技を始めた村瀬を支えたのが、充実したオフシーズンの練習環境だ。村瀬は富山県立山町にある施設に通った。雪の代わりにふわふわのエアマットが敷かれ、子供たちも心置きなく競技に打ち込める。
季節を問わないスノーボードの練習施設は00年代、全国各地で広がりを見せた。04年生まれの村瀬と木村は、その恩恵を受けた世代だ。
関係者は「雪がなくても安全にジャンプを繰り返せる。国内のレベルを高める進歩になった」と語る。
施設ではトップ選手と次代を担う子供たちが同じ環境で練習する機会も多い。
21歳の村瀬と木村だけでなく、今大会のビッグエアの出場選手は20代前半から10代の若手ばかり。フランス・アルプス地域で開かれる次回大会でも活躍が期待される。さらなる若手が台頭する土壌もある。
今大会もメダルを獲得しているスキージャンプやスピードスケートに続く、新たな「お家芸」誕生の予感が漂う。【岩壁峻、角田直哉】
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