<青赤のピッチサイドから>MatchPHOTO J1横浜マ戦 仲間たちへのメッセージ

2026/03/07 18:37 

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 <3月7日 J1百年構想リーグ FC東京 3―0 横浜F・マリノス>

 試合後、センターバックでコンビを組んだ大森理生選手についての質問が向けられると、ショルツ選手は終始笑顔でたくさんの話を聞かせてくれた。それだけ、彼の活躍がうれしかったのだろう。

 FC東京のユースから昇格するも、レンタル移籍を繰り返して4年間の武者修行を積んだ。今季、FC東京に復帰してリーグ戦5試合目。ようやく試合出場のチャンスが回ってきた。しかも、いきなりの先発出場だ。

 「もうちょっと緊張するかと思ったけど、自分がやれることをやろうと考えたら意外と落ち着いてできた」

 お世辞を言うわけでなく、完璧なプレーだった。

 ヘディングや競り合いでは体の強さを発揮。攻撃面でもパスを効果的に配球し、チームのリズムを作り上げた。「今日はみんなすごく良いポジションを取ってくれた。パスコースがありすぎて悩むぐらい」

 大森選手の言葉の通り、FC東京は終始相手を圧倒。今季初となる完封勝利を挙げた。

 試合後、松橋力蔵監督も大森選手を絶賛した。

 「『非常に素晴らしい』の一言だと思います。出場機会がない中で積み上げてきたことを今日、プレーで発揮してくれた」

 青赤のサポーターもスタメンに名前を連ねた大森選手に期待を寄せ、今日のプレーに喜んだはずだ。

 多くの人に愛される理由の一つを試合後の取材で見つけた。

 「今、レンタル移籍をしている(FC東京の)選手が何人かいると思うが、自分がFC東京に帰ってきて、これだけできるというのは自信につながると思う。この先もそういう部分を見せていきたい」

 自分と同じように出場機会を得るため、チャレンジする青赤の仲間へのメッセージだった。ピッチに立てる選手は限られている。FC東京は実力者も多く、なおさら簡単なことではない。

 5万人以上が視線を送る東京のど真ん中で実直に積み上げた努力が輝く。その姿が美しかった。【藤井達也】

毎日新聞

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