世代交代に課題 韓国が七回コールドで準々決勝敗退 WBC
奇跡的な1次リーグ突破からわずか5日。韓国があまりにも残酷な形でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から退場した。優勝候補のドミニカ共和国に0―10の七回コールドで完敗したのだ。柳志炫監督は「選手のパフォーマンスの差を実感した。もっと良い投手が必要だ」と沈痛に語った。
先発投手の選択こそが、苦悩の表れだった。若手中心の韓国代表のはずが、先発マウンドに上がったのは38歳の柳賢振。かつて米大リーグ・ドジャースやブルージェイズで2桁勝利を挙げ、代表を長く支えてきたレジェンド左腕ではある。しかし、経験だけでは抑えられなかった。
緩い球を有効に使いながら踏ん張り、一回こそ無失点で切り抜けたものの、二回にタティス(パドレス)の適時打などで3点を奪われ、あえなく途中降板。救援陣も不安定な投球が続き、打線もほぼ沈黙。とうとう0―7の七回、ウェルズ(ヤンキース)の3ランでとどめを刺されてしまった。
柳賢振は「序盤の失点が試合の流れを決めてしまった」と自分を責め、「おそらく今回が最後」と代表引退を明らかにした。そんなベテランに大一番を託さなくてはならないほど、世代交代がうまくいっていないのが韓国の現状だ。
柳監督は「若手にさらなる機会を与えるために国際大会への出場を増やすべきだ。国内でも優れた投手を育成するためのよりよいインフラが必要だ」と、韓国球界を挙げての改革の必要性を指摘した。【マイアミ岸本悠】
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