「特別なことはやらない」埼玉、ラストプレーの逆転劇 リーグワン

2026/03/14 18:59 

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 ◇ラグビー・リーグワン(14日、東京・秩父宮ラグビー場)

 ◇○埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)32―30クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)●

 上位対決で最後に埼玉が勝利を引き寄せた。原動力は「特別なことをやらない」精神だった。

 5点を追い、残り約4分。相手の反則で得た攻撃は自陣深くから。逆転勝利には、トライラインまでボールを運ぶしかない。

 一つでも反則を犯したり、相手にボールを奪われたりしたら厳しい時間帯だ。パスをつないで少しずつ前進し、後半42分、右へ大きく展開してFB野口竜司が同点トライ。SO山沢拓也が「チームの(良い)流れがあった」と、正確なゴールキックで逆転し、ノーサイドを迎えた。

 試合後、プロップの稲垣啓太がチームの心構えを代弁した。「何かを打開する時、『特別なことをやらない』が、今週は一つのテーマだった」。裏を返せば、自分たちの立ち戻るべき基本に徹する、という考え方だという。

 主将のフッカー坂手淳史は最後のプレーについて「一人一人が良い選択でプレーできた。ミスをせず、少しずつでもゲイン(前進)し、プレッシャーがかかる場面で一貫性を出せた」。

 この1勝で一つ順位を上げ、神戸に次ぐ2位に。試合前まで首位だった東京ベイは3位と上位は大混戦だ。金沢篤ヘッドコーチ(HC)は「あくまで1試合」と気を緩めないが、4季ぶりの優勝に向け、結果以上に大きな意味がある勝利だった。【川村咲平】

毎日新聞

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