安青錦が痛恨の4敗目、綱取りは仕切り直しに 大相撲春場所

2026/03/14 21:15 

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 ◇大相撲春場所7日目(14日・エディオンアリーナ大阪)

 ◇○熱海富士 上手投げ 安青錦●

 大きなため息に包まれた館内で、勝負を終えた後の足取りは重たそうだった。横綱昇進に挑んだ大関・安青錦が痛恨の4敗目。綱取りは仕切り直しとなった。

 熱海富士の左のど輪で後退するも、しぶとく残し、逆襲に転じたが、左上手を許してからは前に出られない。首投げも実らず、がっぷり四つになると、巨体の相手にじりじりと寄られて最後は投げに屈した。

 先場所、熱海富士には本割で勝ち、優勝決定戦でも首投げで勝って2回目の賜杯を抱いた。苦手な相手ではなかったはず。八角理事長(元横綱・北勝海)は「立ち合いの鋭さが足りない」と評した。

 安青錦は3敗目を喫した6日目に続いて取材を受けなかった。言葉を発することなく、無表情のまま支度部屋を後にした。

 この日の取組前、師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)が弟子の心中を推し量った。

 「全てが初めてのことで疲れもたまっている。今までにないプレッシャーもある。先場所までと比べて何が違っているか、それが分かればこんなに苦労しない」

 ウクライナから来日し、初土俵から2年半の21歳。八角理事長は「今までが順調過ぎた」と語り、心技体でさまざまなことを「吸収する時」と説く。

 1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、4敗以上を喫して横綱に昇進した例はない。それでも場所は続く。試練を糧にすることができるか。【黒詰拓也】

毎日新聞

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