キリンビール「晴れ風」定番ブランドへ 4月から全国の飲食店で提供

2025/01/16 18:35 

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 キリンビールは16日に開いた2025年事業方針説明会で、昨年4月に17年ぶりに発売したビールの新ブランド「晴れ風」を4月から飲食店で提供を開始すると発表した。

 晴れ風は、発売当初の年間販売目標の430万ケースを大きく上回る576万ケースを販売。25年は販売数量ベースで前年比17%増の670万ケースを目指す。将来的には同社の主力商品である「一番搾り」に次ぐ定番商品に育てる考えという。

 飲食店向けには4月から順次提供を開始し、初年度で全国1万5000店舗の展開を目指す。

 「一番搾り」ブランドの24年の実績は1%増の2960万ケースだった。4月には新商品「ホワイトビール」を投入し、「一番搾り」ブランドで2%増の3010万ケースを目標とする。ホワイトビールは苦くなく、飲みやすいのが売り。小麦を使ったビールで、普段ビールをあまり飲まない層にアピールする。

 24年のビール類全体の販売数量に占めるビールの比率は推計で55%を超えた。税制改正でビールの価格が下がった影響で、市場ではビール回帰が進み、各社はビールを強化している。

 15日に25年の事業方針を示したサッポロビールは、主力の「黒ラベル」ブランドを軸に新規顧客の拡大を目指し、ビールは4%増を見込む。【加藤結花】

毎日新聞

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